遠出した時の切り札のように感じてモバイルバッテリーという存在が昔から好きでした。
新しい大容量のモバイルバッテリーが出るたびに「スマホ何回充電可能~mAh!」なんて謳い文句につられてついつい買ってしまったり……
そんな時本当にたまたま「mAh」と「wh」の違いみたいな内容がを知る機会があって驚愕したのでモバイルバッテリーに関わる知識をまとめてみたのでもしよかったらご覧ください!。
mAh=モバイルバッテリーの最大容量じゃない
まったく関係ないというわけではないんですが、mAhだけに注目してバッテリー等を買うと自分の本当に必要な容量の物以外を購入してしまう可能性があるので注意が必要です。
mAh=モバイルバッテリーの最大容量くらいの認識でいたんで結構驚愕しました!
そもそもWhとやらは初めて聞きました…!
簡単に説明すると想像しているモバイルバッテリーの総容量としてはWhの方が近いです。
モバイルバッテリー関連の知識・用語
まずWhを説明する上で知っておかなければ分からない用語がいくつかあるのでそこから解説していきます。
A アンペア
電流の量を表す単位。
電気が流れる量=電流を表す単位がアンペア。
頭にmが付くのは1000分の1であることを表す為。
後ろにhが付くのは1時間あたりに流れる量のこと。つまり、
mAhは1時間あたりに流せる電力量のことを表しています。
10000mAhなら1時間に10アンペアの電力を流せる感じ。
V ボルト
電気を送り出すためにかける力の量のことで、いわゆる電圧のこと。
日本の一般家庭では100ボルトが基準となっていますが、外国では220ボルトという設定の国もあり、日本の100ボルトを基準に作られた電化製品等は変圧器(電圧を変える物)を使わずに海外で使用した場合、高い電圧に耐えきれずに壊れてしまったり発火等の危険があります。
今モバイルバッテリーの主流のリチウムイオン電池は3.6~3.7V。
USB端子の出力電圧は5Vなので、一度3.6Vから5Vへ変換してからモバイル機器へ給電される際変換によりロスがある。
なのでモバイルバッテリーに表記されている容量よりも実際に充電できる容量は少なくなります…!
Vとか意識したことなかったけど、めっちゃ重要な情報でした!もうちょっと学校で勉強しておけばよかった…
なのでリチウムイオン電池からスマホに充電する場合、
3.6vからUSB端子の5vに昇圧時にロス→スマホで受け取った5vを電池の3.6vに充電する際にさらにロスするので、バッテリーの電力総量の7割程度しか充電できないと言われています。
W ワット
実際に消費される電力を表す単位がワットです。
ワットはAとVで決まるので、計算式は
電力(W)=電圧(V)×電流(A)
なので同じ20000mAhだったとしても、
リチウムイオン電池(3.6v~3.7v)
ニッケル水素電池(1.2v)
では実際に貯められる、引き出せる電力総量は違ってくるんですね。
なのでニッケル水素電池で10000mAh分準備したからスマホ2回満充電できるぞ!というわけにはいかないんです。
まぁそもそも昇圧時等のロスでリチウムイオン電池でも2回は満充電できないんですけどね…
Wh ワットアワー
電圧も含めた、実際に電池に蓄えられる容量。
Wh=電圧(V)×電流容量(Ah) = 電圧(V)×電流容量(mAh) ÷ 1000
自分は今まで
「mAh」=最大容量だと思っていたんですが、「Wh」と「v」の関係を考えたらむしろこちらの方が万人の想像する最大容量のイメージに近いと感じました
自分のイメージはこんな感じ?
どちらも同じ容量(mAh)のポーションなんですが、mAhはポーションなのかハイパーションなのか電圧を確認しないと分からないんですよね。
Whは電圧も含めた最終的な容量のことなのでハイポーションを買いたかったのに中身ポーションでした…
なんてことにならないので、容量詐欺自体をされていなければ自分の欲しい性能の物を購入できます!
ちなみに飛行機に乗る際のモバイルバッテリーの制限もmAhではなくWhでの制限なので…mAhで表示し続けるの意味あるんですかね…
商品説明の確認
ネット購入でも店頭での購入でも商品情報を見て判断するしかありません。
まずは自分の目的に合った商品か確認しましょう。
モバイルバッテリーの検索結果なんですが、この画面だけだと電圧が分からないですね…
電圧とかはタイトルに書いていないことが多いです。
コスパ良さそう!と思っても一拍置いて、商品説明欄をしっかり読んでもし見当たらないようならメーカーのサイトで確認しましょう!
これは例としてAnker製品のサイトなんですが、製品仕様として入力出力等確認できます。
出力=バッテリーから出す電圧やアンペア
入力=バッテリーに充電する電圧やアンペア
出力だけが重要なのではなく、入力も充電速度に影響が出る重要な項目なので注意しましょう!
満充電に半日近くかかってしまう物もあるので、高頻度でバッテリーを使う可能性のある方は入力が優秀な物がおすすめです。
出品商品のブランド名や画像による判別方法
Amazonでは出品側は商品タイトルや使用画像に規約があり、それを踏まえた注意点があります。
なので
これは450円で販売されていて他に比べて格段に安いですが、レビューもかなり怪しいです。
規約すら守っていない出品者の商品が正常に使え、不良品だった際に返品、返金を誠実に行ってくれるか疑わしいです。
記載された性能以外でもこの注意点を踏まえればリスクはかなり減ります!
電流・電圧のチェッカーを使った性能確認
ここからが本題になります。
用語や性能に関連する内容は理解しても購入したバッテリーが性能が偽装されているものや粗悪品かどうかは体感で判断するのはかなり厳しいです。
Amazonは返品のハードルが低くて非常に良いんですが、
なんとなく性能が低いので返品します!
で何度も返品を繰り返すのは悪質な客として判断されそうで怖いです。
そこで活躍するのがチェッカーです!
中国のモバイルバッテリーは偽物が非常に多く、チェッカーが安価で性能が良い製品が多いです。
そんな切ない理由で精度の良い商品が結構お安く販売されているのでお勧めです!
チェッカーでできる事
スマホのバッテリー容量や充電速度も確認できるのでバッテリー交換や故障の判断にも使えます!
と色々羅列しましたが使う人次第で色々応用ができる優れ物で、簡易版のテスターはかなり安いので一台買っておくと便利です!
ちなみに自分が買ったのは
性能確認に必要なデータが見やすく、使い方も簡単で安いのでおすすめです。
もっと高額な商品だと色々な端末で使用できたり、携帯で色々操作できるものもあるみたいですので自分の用途に合う物を選びましょう!
モバイルバッテリーとスマホの確認ならこれで十分です!
coowooのテスターの実物画像と使い方実際の使い方
USBの電流テスターの安価な物なぜかボタン1つで全操作をするものが殆どで、この製品もそうなのですが一応操作方法を載せます。
Keyボタン長押し:オールリセット
(上部にあるモード切換ボタンを長押しすると、それらの値がリセットされ、
新規に0から計測スタートします。)
Keyボタン短押し
1回:情報表示画面の切替
以下の操作は「电压」が表示されている画面で行ってください。
2回:Ahリセット
3回:Whリセット
4回:カウントアップタイマーのリセット
5回:タイマー設定モード(1-24h/AUTO/常時ON) →数秒無操作でモード抜け
6回:言語切替(中国語/英語)
電圧:3-30V (精度:0.01V)
電流:5.1A (精度:0.01A)
容量:0-99999mAh(精度:0.001Ah)
消費電力:0-999999 mWh (精度:0.001Wh)
時間:0-999h59min59s(精度:1s)
電力:0-299.999W (精度:0.001W)
温度:0-80℃
抵抗:1-999.99Ω
coowoo製品ページ
上の画像は自分のAnkerのモバイルバッテリーからスマホに充電している画像ですね。
刺した瞬間からテスターが起動して、充電している間ずっと計測してます。
Whが積算電流量っていうこの用途で一番重要なところなので、細かい操作が分からなくてもとりあえずここだけ問題なければ大丈夫です。
ちなみに箱に入っていたのはこの取説と商品自体のみなので超シンプル…!
放電しきってから、
バッテリー←USB Type-Cコード←テスター←USB充電器
の順でつないで満充電まで待てばモバイルバッテリーの
最大容量
最大容量までかかる時間
が分かります。
充電に時間がかかりすぎるor最大容量が思ったよりも少ない等の場合は買い替えか、新品のモバイルバッテリーを買い足ししたほうが良いかもしれませんね!
実際に測定した容量詐欺でない商品
商品画像の色は違いますが同一のシリーズで、HIDISCというメーカーでモバイルバッテリー以外にも色々作っている会社です。
容量の割に小型で細身なので無骨な見た目が好きじゃない方におすすめ。
若干趣旨からは外れるんですが、充電式の電池をモバイルバッテリー代わりに使った時の内容です。
容量を持ち運ぶ充電池の量で変えられ、バラで使うこともでき使い勝手がかなりよかったので良かったらご覧ください!
モバイルバッテリーはネットで購入しよう
入手方法自体は大別すれば
- メルカリ等による中古品等の個人売買
- ネット(Amazon、楽天等)
- 店頭での購入
になると思います。
ひとまず、メリカリ等の中古品の個人売買に関してはおすすめできません。
(1)リコール対象製品でないか、リコール情報を確認しましょう。
(2)新規に購入する際は、PSEマークを必ず確認しましょう。
(3)製品本体に強い衝撃、圧力を加えない、高温の環境に放置しないようにしましょう。
(4)充電中は周囲に可燃物を置かないようにしましょう。
(5)膨らんでいる、熱くなっている、変な臭いがするなど、いつもと違って異常を感じたら使用を中止しましょう。
(6)充電コネクタの破損や水ぬれに注意しましょう。
(7)公共交通機関での事故を避けるため、持込規則を確認して、それに従いましょう。
(8)使用済みモバイルバッテリーはリサイクルに出しましょう。やむを得ず廃棄する際には他の家庭ごみと区別して出しましょう。
消費者庁
とあり、そもそもモバイルバッテリー自体が度々発火等も起きているものなので…
PESマークがない商品はそもそも出品できないようですが中古品ならどんな使用がされた商品なのか、新品でもどんな管理で保管されていた商品がなぜ個人間での販売で流れるに至ったのか正直不安しかないです。
最近は大容量でもそこそこお安いのでネットか実店舗で買いましょう!
ネットでの購入
正直これが一番おすすめです!特におすすめなのはAmazonです。
楽天も商品の返品自体は勿論できるんですが、Amazonに比べると返品できなかった趣旨の書き込みがそこそこ多いので注意が必要です。
なので楽天を推す点は商品のラインナップがAmazonと違うのでより自分好みの商品を探す場合おすすめです。
がっかりしない商品選びをしましょう!
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